看護師が抱えやすい対人関係のストレスについて

看護師が抱えるストレスは、主に対人関係が原因であると言われています。看護師の仕事は医療行為を行う必要性から、人と接することを避けて通ることはできません。特に、患者と接する上で、トラブルが重なってストレスが蓄積されていく事がほとんどであるといえます。

例えば、採血の際に時間がかかってしまい、そのことに対してクレームを付けられたり、女性看護師の場合には、男性の患者からセクハラをされるということも少なくないようです。

また、看護師という仕事の特性上、女社会であることから、上司や同僚との軋轢を抱えやすいというのも看護師の職場の特徴です。実際、些細なことが同僚同士のいざこざに発展し、派閥が生まれてしまうようなケースは少なくありません。さらに、これに加えて、人の命を預かる医療現場で働く重責があるため、看護師は常にストレスに晒されながら仕事に従事しているのです。

昨今、そうした現状を改善するべく、看護師のメンタルヘルスケアを実施する病院が増えてきました。この傾向は全国的な働き方改革の流れを受けて広がっており、よりよい環境で仕事ができるよう全国の各病院が力を入れています。

特に、規模の大きな総合病院では、ストレスマネジメントの研修を導入するなどして、看護師のストレス対策を実施しています。そうした動きで、多くの看護師がストレスに対処する方法を身につけることができれば、看護業界の慢性的な人材不足も解消されていくといえるでしょう。